特集 カフェ向けおすすめ照明

Cafe(カフェ)の照明ってどう選べばいいの?<理想の照明が見つかる>
おすすめの照明と選び方

Cafe向け おすすめの照明と選び方

カフェの照明は、店内の機能的な明るさ、雰囲気、また照明の意匠とインテリアのスタイル(様式)のマッチなどが必要になってきます。お客さんに心地よく過ごしてもらうのか、またはクイック利用をしてもらうのかなど店舗のコンセプトによっても変わってきます。

明るさとともにまとまったインテリアの印象を与えたい場合は天井からのペンダントライト、テーブル上やキャビネットの上などへ置くテーブルランプ、床に直接おいてオブジェの役割も果たして、横からの光を得られるフロアスタンドランプなどの意匠照明の存在は欠かせません。 また、ダウンライトやスポットライトが主体の空間でも、意匠照明をポイントとして使うと効果的なアクセントとなります。

照明計画も様々な方法がありますが、こちらでは意匠照明を中心として構成する場合におすすめの照明器具、または光源の選び方と考え方などを紹介します。


■カフェの照明にとって必要な要素とは■

-明るさについて-

~カジュアルでデイリーに使い、気ままに過ごしたくなるようなさわやかなカフェ~

カジュアルカフェ

様々な雰囲気があるカフェですが、カジュアルなカフェなどで、さわやかな雰囲気を出したい場合、客席も含めてしっかりと明るさをとります。
窓が大きく外光が入る空間でしたら、晴れた日の昼間は太陽のさわやかな光が入りますが、夕方以降、または掃除の時なども考えて明るさをとるとよいでしょう。

明るさは照度という明るさの基準で[lx](ルクス)という単位であらわし、その場がどの程度照らされているかを示し、計測する位置や光源の向き、また外光によっても変化します。 お店のコンセプト、また周りの明るさとの対比にもよりますが、全体平均で200-300lx ほど、テーブル上は300-500lxくらいが最適。食事や飲料がしっかりとおいしく見えることが重要なので、明るくする場所のメインはテーブルとなります。他の照明がない状態で60W相当の電球のペンダントライトをテーブル上80cm から100cm上に設置すると、1灯でテーブル上の照度がだいたい400lx位になります。

テーブルが多い店舗などはテーブル上にペンダントライトを設置していくとおのずと全体的にテーブル面が明るくなります。通路が明るいと相対的にテーブル面が暗く見えてお店全体としても明るさのバランスを欠いてしまいますので、メインである飲料や食材を明るめに照らすことを心掛けると良いでしょう。

調光などができるようでしたら、営業中はテーブル面を強調して明るくし、通路面は清掃時などだけ明るくするようにします。
他、明るさで人の心理を利用して、回転率を上げたりする場合もあります。例えば、明るく白い空間だと人は活発で活動的な雰囲気になるので、回転率が上がるとも言われています。 暗いとその逆なので、そんなアプローチで照明を選定する方法もあります。
 

 

~落ち着いた空間で、ゆっくり過ごしたくなるようなカフェには~

落ち着いた雰囲気のカフェ

落ち着いた感じのカフェでは、ソファーなどの低めの家具が多くなってくると思います。
落ち着いた雰囲気を出すために、出来ればテーブル上はペンダントライトではなく、天井面からのスポットライトや、ソファーや椅子の横などにポイントとしてフロアライトを置いたり テーブル上にはテーブルランプをおくと良いでしょう。

ペンダントライトは、上から照らされている感覚があるため、人は日中の太陽的な感覚を覚えます。上から照らすよりも横からの光の方(夕陽の感覚)が、落ち着いた雰囲気になるのでテーブルランプやフロアライトのような照明を増やしていきます。 かといって暗すぎてもいけないので、大体ですが、全体的に100-200lx テーブル上で200-300lx 本を読むなら250以上あると良いと思います。こちらもやはり掃除なども考慮して調光やスイッチ操作で営業時間では明るくして置けることが望ましいです。

照度は絶対値ですが、人の感覚は絶対値ではありません。上記の照度で外光が入るお店の場合、お店の中に入ってしまえば普通にゆったりと過ごせますが、外から見たお店の雰囲気が暗い雰囲気になってしまい集客に失敗することもあります。 また逆に集客しない方がいいコンセプトのお店もあると思います。お店のコンセプトと周りの環境に合わせて明るさを決めることが大切です。

-光源(LED電球)の色温度について-

お店の雰囲気を左右する要素に色温度というものがあります。色温度は光源(電球など)の色味のことです。
単位は[K](ケルビン)で、低い数値=3000K前後は赤っぽい光の色で一般的に「電球色」と言います。高い数値=5000K前後は白っぽい光で「昼白色」と言います。 人は太陽の下で活動するため、色温度が低い=夕日に近い温かみのある赤っぽい光だと落ち着いた気持ちになる、色温度が高い=日中の太陽のような白い光だと活発な気持ちになると言われております。 それを踏まえて、お店をさわやかな雰囲気にするのであれば、色温度が高い昼白色で、落ち着いた雰囲気にするのであれば、色温度が低い電球色で構成するとよいでしょう。
メーカーによっては、温白色という4000K程度の赤っぽくもなく白っぽくもない、中間色のLED電球もあるので、そういったニュートラルな色温度を選定するのもありかと思います。

-光源(LED電球)の演色性について-

照明を設置して、電球を取り付ける場合、おそらくは消費電力が少なく、ランニングコストが低くて効率のよいLED電球を選定すると思います。
その際、上記の色温度に加えて、大事な要素がもう一つあります。それは演色評価数[Ra](アールエー)という単位の、モノの色味をどれだけ再現できる光かどうかを決める評価値です。 演色性が高いと言われる基準光を最大「Ra100」として定め、それにどれだけ近いかを評価する値です。トンネル内の車の色や服の色が変わって見える電球などはRa60 くらいの評価値です。 Ra90以上の電球を選ぶと照らされたモノの見え方が変わってきます。食事や飲み物がキレイにおいしく見えることでしょう。

■ちょっとしたコツ■

-テーブル上ペンダントライトの高さについて-

テーブル面からのペンダントライトの距離は80-90cmで床から150-160cmとなり、人の目線と同じくらいが良いです。意匠としても強調される高さで、テーブル面に照らされる光も照射される距離が短いので明るくなり、明るさの効果も得られる 効率がよい高さです。

落ち着いた雰囲気のカフェ

-ライティングレール(ダクトレール)がおすすめ-

もし照度が足りない場合、手っ取り早い解決方法は照明器具を増やすことです。天井の配線にライティングレール(ダクトレール)があれば、簡単に照明を増やしたり移動したりできます。例えばペンダントライトはお店の雰囲気を決める意匠として選定しても、明るさが心配な時は、あらかじめライティングレールを付けておけば、スポットライトで照度が補えます。スポットライトも意匠的なデザインがあるので、お店のテイストにあわせてコーディネートできるところも強みです。

ダクトレールにスポットライトをつけるのがおすすめ

■照明選びは内装との統一感&非日常を演出する遊び心を■

内装との統一感と遊び心を

店内に使用するインテリア照明は、内装にマッチするものを選びましょう。

お店のコンセプトに合った明るさは先ほど説明しましたが、インテリアのスタイル(様式)にも合わせた照明選びも必要です。あくまでも照明はメインではなく、提供する商品(飲料・食材)が第一、次にサービス、次にインテリアですが、そのインテリアにスパイスを加えるフィーリングで、照明選定をするとよいかと思います。
ただし、お店の内観が窓やガラス越しに外から見える場合、目線の高さにある照明はインテリアのポイントとしての重要な要素になってきます。路地や公共通路から見たお店の雰囲気でお客さんを引き付けることも、個性的なペンダントライトやシーリングライトなら効果は抜群です。非日常感を演出し、期待を高めてくれます。

引掛けシーリング、またはダクトレールに取付けられる照明器具なら取付けやお手入れも簡単。ここからは代表的なインテリアコーディネートのジャンルをベースに、おすすめの照明をご紹介します。

ナチュラルスタイル

ナチュラルスタイル

カフェ風、ナチュラルモダン、ラスティックスタイルなど、細かな分類やトレンドは多岐に渡りますが、安心感があり、性別や年齢を問わず多くの人に親しみを持ってもらいやすいのがナチュラルスタイルです。ゆったりくつろげる空間、アットホームな雰囲気を目指す場合に取り入れたいテイストです。
ホワイト、ライトメープルなどの明るい色やウッドが基調になることが多く、それに準じたトーンの照明が合わせやすくおすすめです。ギラギラとしたメタリックな素材よりも、天然素材のウッドやファブリック、硬質の素材でもマット塗装のものを用いたものがインテリアにも馴染みます。透明感のあるガラスシェードのペンダントライトもOK。色味のあるものを選ぶのであれば、アースカラーや中間色(ニュートラルカラー)のものがいいでしょう。

北欧スタイル

北欧スタイル

ナチュラルスタイルから一歩踏み込んだ北欧(ノルディック)スタイル。かわいいテキスタイルなど、自然から着想を得たシンプルな幾何学模様などをイメージする人も多いのではないでしょうか。落ち着いた印象で女性に好まれますが、モノトーンやダーク寄りのトーンに寄せることでユニセックスな雰囲気にもなります。
近年、デンマーク流の心地よいひとときを過ごす空間、時間の概念hygge(ヒュッゲ)も日本でもトレンドになっています。長く暗い冬の時間を過ごす北欧の人々にとって、灯りは重要な癒しのアイテム。時勢柄屋内に籠ることが多くなった今、北欧の国に限らず求められている要素かもしれません。北欧風のライティングを目指すのであれば、デンマークのブランドUMAGE(ウメイ)のペンダントライトはいかがでしょうか?

UMAGEの照明をもっと見る

アメリカンスタイル

アメリカンスタイル

アメリカのカルチャーに倣ったコーディネートは時期的なトレンドからコアなファンの多いジャンルまで多岐に渡ります。ブルックリン、カリフォルニア、ハワイアンといった地域性、ミッドセンチュリー、カントリー、インダストリアルなどの時代性にもそれぞれ尖ったデザイン的な特徴がありますが、共通してその文化へのオーナーの愛が強く感じられることが多いのがアメリカンスタイル。DIYとの親和性が高いのもその愛によるところが考えられます。枠にはまりすぎない遊び心も重要ですね。
安心・安定よりも前衛的な印象が強く、トレンド、個性的、ポップ、カジュアル、ポジティブといったキーワードがコンセプトにあるカフェであれば取り入れたい要素でもあります。マットブラックやダークトーンを基調とした内装は、クールな雰囲気で北欧スタイルに並んで人気です。

ラグジュアリーなモダンスタイル

モダンスタイル

落ち着いたトーンで統一されたモダンスタイルは、レベルの高いサービス、大人向けの高級感をアピールするのに向いています。スッキリまとめた空間にキラッと光るアクセントを配置するなど、異なる素材同士をうまく使うと洗練された印象を与えるのに有効です。こだわりの個性派を目指すならイタリアSLAMP(スランプ)の照明がイチオシ。建築とアートが強く結びついた、エッジの効いたデザインが特徴です。シンプルにまとめた空間にアクセントとして映えます。
また、メタリックな小物を使うのであれば、金属がしっかり反射するクリア電球を使うのも効果的です。内装だけでなくお客さんのアクセサリーなどもキラキラと輝き、空間自体の高級感がアップします。


・ちょっとここのスペース寂しい。そんな時にはLEDキャンドルもおすすめ

LEDキャンドルなら安心安全

出窓、キャビネットの上や、二ッチスペースなどには、内装のテイストを問わずキャンドルは人気のアイテムです。LEDキャンドルなら火も使わず、充電や電池式でランニングコストも◎。キャンドルホルダーとあわせて使うのもアクセントとしてかわいく使えます。植物と組み合わせても燃えたり痛んだりしません。

・あとから足したいスポット照明

壁や柱にネジ止めで簡単に取付けができる可動式のウォールライト。カウンターなどに設置すると空間に立体感が出ます。

後付けDIY!ウォールライト

電気工事が不要な商品なので、近くに空いたコンセントがあれば、後からでも取付可能。穴開けNGの場合、「2×4材」(ツーバイフォー)と言われる木材をDIYで柱として利用するのも手です。「ツーバイフォー つっぱり」などで検索するとさまざまな事例とやり方が公開されています。壁付けの棚など見るだけでも楽しいアイデアも多いです。



こちらはテーブルライトですが、時計のように壁掛けできる穴が底面に備わっています。
カンタンにブラケットライトのように使えて便利です。

カフェ向け照明の選び方


カフェの印象を決める重要な内装。紹介しただけでもさまざまな形や用途がありますが、ご参考になれば幸いです。
利用者にとって居心地良く、スタッフが働きやすい空間は必ず財産になります。ご相談やご不明な点は是非お気軽にお問い合わせください。

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