特集 美容院向けおすすめ照明

美容室の照明ってどう選べばいいの?
おすすめの照明と選び方

美容院向け おすすめの照明と選び方

美容室にとっての照明は、スタイリングを安全・確実に行うための環境設備でもあり、お客さんに心地よく過ごしてもらう非日常空間の舞台装置でもあります。照明器具は、実は付け外しが簡単なものが多い内装部材。新規開業の時だけでなく、時勢やトレンドにあわせた内装のアップデートに利用できるインテリアでもあります。
ここでは、光源の選び方と考え方、代表的なインテリアコーディネートにあわせた照明の紹介、困ったときに使えるかもしれない小技を紹介していきます。


・セット席はしっかりとした明るさ、正しい色見え、影の向きに注目

明るさ、色見え、影の向きに注目

美容室の明るさは、JIS標準規格で演色性Ra80、1,000ルクスを推奨されています。スタイリストの作業のしやすさ・安全性を確保しながら、お客様にもリラックスしていただける空間にするためライティングは重要なものといえるでしょう。
演色性は正しい色の見え方を数値化した指標です。基準となる自然光の演色性をRa100とし、電球などの光源にはそれに準じた値が示されています。眩しいほどの光源でも、Ra値が低いと色がくすんで顔色が悪く見えてしまいます。髪色や肌色が正確に見えることは必須。光源を選ぶ際には必ずチェックしましょう。
ルクスは照度という明るさの基準で、その場がどの程度照らされているかを示します。光源の光の量そのものを示すルーメンと違い、場所を基準とする値なので、計測する位置や光源の向きでも変動します。
照度計という専用の計器のほか、スマホアプリの照度計でも簡易的に調べることができます。無料版もいろいろなメーカーから出ているので是非探してみてください。

ダクトレールにスポットライトをつけるのがおすすめ

もし照度が足りない場合、手っ取り早い解決方法は照明器具を増やすことです。天井の配線にダクトレールがあれば、簡単に照明を増やしたり移動したりできます。デザイン、色もさまざまなので、お店のテイストにあわせてコーディネートできるところも強みです。

・照明選びは内装との統一感&非日常を演出する遊び心を

内装との統一感と遊び心を

店内に使用するインテリア照明は、内装にマッチするものを選びましょう。
そのためにはまず、内装のコンセプトを明確にしておくことをおすすめします。内装は美容室自体のコンセプトを最も表現する重要なポイント。年齢層や得意なスタイリングでターゲットを明確にし、そこに向けて有効な内装を考えてみましょう。また来たい、来ると楽しい空間にすることで、お客さんの満足度やリピート率のアップにも繋がります。
内観だけでなく、店舗の外観も重要です。路地から見たお店の雰囲気もお客さんを引き付けることも、個性的なペンダントライトやシーリングライトなら効果は抜群です。非日常感を演出し、期待を高めてくれます。
引掛けシーリング、またはダクトレールで取付けられる照明器具なら取付けやお手入れも簡単。ここからは代表的なインテリアコーディネートのジャンルをベースに、おすすめの照明をご紹介します。

ナチュラルスタイル

ナチュラルスタイル

カフェ風、ナチュラルモダン、ラスティックスタイルなど、細かな分類やトレンドは多岐に渡りますが、安心感があり、性別や年齢を問わず多くの人に親しみを持ってもらいやすいのがナチュラルスタイルです。ゆったりくつろげる空間、アットホームな雰囲気を目指す場合に取り入れたいテイストです。
ホワイト、ライトメープルなどの明るい色やウッドが基調になることが多く、それに準じたトーンの照明が合わせやすくおすすめです。ギラギラとしたメタリックな素材よりも、天然素材のウッドやファブリック、硬質の素材でもマット塗装のものを用いたものがインテリアにも馴染みます。透明感のあるガラスシェードのペンダントライトもOK。色味のあるものを選ぶのであれば、アースカラーや中間色(ニュートラルカラー)のものがいいでしょう。

北欧スタイル

北欧スタイル

ナチュラルスタイルから一歩踏み込んだ北欧(ノルディック)スタイル。かわいいテキスタイルなど、自然から着想を得たシンプルな幾何学模様などをイメージする人も多いのではないでしょうか。落ち着いた印象で女性に好まれますが、モノトーンやダーク寄りのトーンに寄せることでユニセックスな雰囲気にもなります。
近年、デンマーク流の心地よいひとときを過ごす空間、時間の概念hygge(ヒュッゲ)も日本でもトレンドになっています。長く暗い冬の時間を過ごす北欧の人々にとって、灯りは重要な癒しのアイテム。時勢柄屋内に籠ることが多くなった今、北欧の国に限らず求められている要素かもしれません。北欧風のライティングを目指すのであれば、デンマークのブランドUMAGE(ウメイ)のペンダントライトはいかがでしょうか?

UMAGEの照明をもっと見る

アメリカンスタイル

アメリカンスタイル

アメリカのカルチャーに倣ったコーディネートは時期的なトレンドからコアなファンの多いジャンルまで多岐に渡ります。ブルックリン、カリフォルニア、ハワイアンといった地域性、ミッドセンチュリー、カントリー、インダストリアルなどの時代性にもそれぞれ尖ったデザイン的な特徴がありますが、共通してその文化へのオーナーの愛が強く感じられることが多いのがアメリカンスタイル。DIYとの親和性が高いのもその愛によるところが考えられます。枠にはまりすぎない遊び心も重要ですね。
安心・安定よりも前衛的な印象が強く、トレンド、個性的、ポップ、カジュアル、ポジティブといったキーワードがコンセプトにあるサロンであれば取り入れたい要素でもあります。マットブラックやダークトーンを基調とした内装は、クールな雰囲気で北欧スタイルに並んで人気です。

ラグジュアリーなモダンスタイル

モダンスタイル

落ち着いたトーンで統一されたモダンスタイルは、レベルの高いサービス、大人向けの高級感をアピールするのに向いています。スッキリまとめた空間にキラッと光るアクセントを配置するなど、異なる素材同士をうまく使うと洗練された印象を与えるのに有効です。こだわりの個性派を目指すならイタリアSLAMP(スランプ)の照明がイチオシ。建築とアートが強く結びついた、エッジの効いたデザインが特徴です。シンプルにまとめた空間にアクセントとして映えます。
また、メタリックな小物を使うのであれば、金属がしっかり反射するクリア電球を使うのも効果的です。内装だけでなくお客さんのアクセサリーなどもキラキラと輝き、空間自体の高級感がアップします。


・ちょっとここのスペース寂しい。そんな時にはLEDキャンドルもおすすめ

LEDキャンドルなら安心安全

待合室やリラクゼーションルームには、内装のテイストを問わずキャンドルは人気のアイテムです。LEDキャンドルなら火も使わず、充電や電池式でランニングコストも◎。キャンドルホルダーとあわせて使うのもアクセントとしてかわいく使えます。植物と組み合わせても燃えたり痛んだりしません。

・あとから足したいスポット照明

壁や柱にネジ止めで簡単に取付けができる可動式のウォールライト。カウンターなどに設置すると空間に立体感が出ます。

後付けDIY!ウォールライト

穴開けNGの場合、「2×4材」(ツーバイフォー)と言われる木材をDIYで柱として利用するのも手です。「ツーバイフォー つっぱり」などで検索するとさまざまな事例とやり方が公開されています。壁付けの棚など見るだけでも楽しいアイデアも多いです。



こちらはテーブルライトですが、時計のように壁掛けできる穴が底面に備わっています。
カンタンにブラケットライトのように使えて便利です。

美容院・サロン向け照明の選び方


サロンの印象を決める重要な内装。紹介しただけでもさまざまな形や用途がありますが、ご参考になれば幸いです。
利用者にとって居心地良く、スタッフが働きやすい空間は必ず財産になります。ご相談やご不明な点は是非お気軽にお問い合わせください。

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